介護の施設形態の違いについて!介護士が働ける15種の職場

介護の施設形態の違いについて!介護士が働ける15種の職場

これから介護職を始めようとしても施設の種類が多くて、何処で働けば良いのか分からない方もおられるでしょう。

実際に介護福祉士やケアマネジャーでも全ての施設を覚えているかと言われると疑わしいところがあります。

様々な施設で経験を積むことが介護職員としてのキャリアの成熟に繋がり、今後の展望にも関わってきます。

今回は介護職が働ける施設を15個紹介するので、これから福祉関係で就職しようと考えている人は参考にしてください。

目次

デイサービス

デイサービスとは通所介護とも呼ばれており、自宅に住んでいる高齢者が施設に通うサービスです。

利用者はご自宅に在住なので送迎サービスもあり、引きこもりがちな高齢者にとっての重要な社会参加の場所となっています。

デイサービスの仕事内容とは

送迎・入浴介助・排泄介助・食事介助・レクリエーションが主な業務です。

デイサービスは利用者の自宅までお迎えする必要があるので「送迎」も仕事内容として含まれています。

送迎時でも杖で歩く方もおられるので、利用者の安全に配慮しながら介護をするのも職員の仕事の1つとなります。

 

利用者の行きと帰りの時間が決まっているので、安全に十分に配慮しながらテンポよく仕事をこなす必要があります。

またデイサービスは利用者の孤立感の解消を目的としているので、レクリエーション業務は必須となります。

レクリエーションをすることにより、他の利用者や職員と交流をして生活の活性化を促すのです。

デイサービスによってはレクリエーションに比重を置いている施設もありますから、レクが苦手だと大変に感じるかもしれません。

 

ただ利用し始めたばかりの利用者が、少しずつ笑顔になっていって自信を取り戻していく姿を見ると、仕事のやりがいと見つけることができますよ。

デイサービスは夜勤がないので夜勤手当が無く、他の介護職よりも給料が少ない傾向があります。

したがって、少しでも収入が多い方が良いのならば、夜勤のある仕事を選んだ方が良いのも事実です。

 

ただ「お泊りデイサービス」では夜勤があるので、夜勤手当が出ます。

ショートステイ

ショートステイとは

ショートステイとは30日までの短期間の利用を目的とした介護施設です。

普段は在宅で介護をされていても、家族の用事により在宅での介護が難しい場合に一時的に施設を利用されたりします。

グループホームのように、いつも同じ利用者を介護する訳ではないので短期間で利用者が入れ替わったりします。

したがって、すぐに利用者の特徴を掴み対応する能力が求められます。

ショートステイの仕事内容とは

ショートステイの仕事内容は、送迎・荷物確認・排泄介助・入浴介助・レクリエーションなどが主な業務です。

短期間で入れ替わるのは大変に感じるかもしれませんが、リピートで利用される方が多いので、次第に慣れてくる職員が多いです。

訪問介護事業所

訪問介護事業所とは

訪問介護サービスを行う拠点となる事業所です。

ヘルパーステーションとも呼ばれることもあります。

訪問介護の仕事内容

訪問介護の仕事内容は、食事・入浴・排泄の介助に加えて、料理・洗濯・掃除などの生活援助も行います。

また病院への受診が必要な場合は、通院介助もあります。

介護士が運転をして病院受診のサポートを致します。

 

家政婦と似ていると誤解されがちですが、要介護認定を受けた方へのサービスに限定されます。

なので同居している健常者の家族へのサービスなどは行いません。

要介護者には料理を作ることもありますが、家族の分を一緒に作ったりすることはありません。

お手伝いさんではなく、要介護者への介護と生活援助を目的としています。

小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護とは

小規模多機能型居宅介護とは、「デイサービス」「訪問介護」「デイケア」を組み合わせたサービスとなります。

3つのサービスが別々だと、利用者の状態によっては、新しく事業所やサービスを選ばなければならなくなり、利用者や家族にとって余計な不安や手間がかかることがありました。

ですが、これらのサービスが一体となることにより、そのような不安や手間が解消されることになります。

小規模多機能型居宅介護の仕事内容

小規模多機能型居宅介護の仕事内容は、デイサービス・訪問介護・ショートステイの3つの業務をする必要があります。

事業所によって、3つの業務を分担して各々で仕事をするのか、職員全員でローテーションするか分かれます。

就職する前に施設側に確認してみると良いでしょう。

グループホーム

グループホームとは

グループホームとは地域密着型サービスが受けられる施設となります。

同市の住民票を持っておられる方が入居できます。

認知症患者の方を対象とした施設なので、利用者は全員が認知症を持っています。

1ユニット9人まで1施設2ユニットまで、という制限があります。

グループホームは入居されると、その施設で寝泊まりします。

小規模な施設なので利用者と職員が家族のように過ごす雰囲気があります。

グループホームの仕事内容

グループホームの仕事内容として他の施設と違うのは料理や家事を利用者と一緒にしたりすることです。

認知症の利用者と一緒に家事をすることによって、認知症の症状を遅らせるのが目的です。

身体介護ばかりする施設で働いてきた人は、グループホームのゆったりした働き方は苦手な人もいるでしょう。

 

職員は料理のスキルが求められるので、これも他の施設にはない特徴です。

したがって料理が全くできない人はグループホームでの仕事は大変かもしれません。

グループホームは利用者の自立度は高い傾向があり、身体介護よりもコミュニケーションがメインの仕事になることが多いです。

ただ施設によっては要介護度が高くなっているところもあるので、事前に見学をして仕事内容を確認しておくと良いでしょう。

小規模な特養のようになっているグループホームも実在します。

デイケア(通所リハビリテーション)

デイケアとは

デイケアとは「通所リハビリテーション」のことです。

身体機能などの回復を目的にしており、生活の活性化を目的としたデイサービスとは違います。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの専門職が医師の指示に従ってリハビリを行うので、医師の常駐が必須となる施設です。

デイケアの仕事内容

デイケアでの介護職員の仕事内容は、専門職のサポートです。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の方々が、より良く仕事をしやすいように補助をします。

 

またデイサービスと同じ身体介助や体操などの仕事もあります。

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホームとは、高齢者の中でも要介護3以上の方々が入所する施設です。

公的な施設なので民間の施設よりも利用料が安いという特徴があります。

ただ利用料が安いので大変に人気であり入居待ちが1年以上もある施設もあります。

 

また申し込んだ順に入れる訳ではなく、緊急性のある優先度の高い方から入所していくことになります。

特別養護老人ホームの仕事内容

特別養護老人ホームは要介護が高いこともあり、身体介護を中心に業務をしていくことになります。

入浴・食事・排泄・離床・臥床・口腔ケア

など、利用者の身の回りの介助の多くをすることになります。

 

仕事的には大変な部分もありますが、身体介護ばかりなので介護技術はすぐに覚えられるメリットがあります。

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設とは

介護老人保健施設とは「病院と自宅の中間」という役割がある施設です。

医師や看護師や理学療法士や作業療法士がおられるので、介護職員だけで働く施設とは違います。

介護老人保健施設の仕事内容

介護老人保健施設はリハビリを目的とした施設ですが、介護職員のする仕事は基本的には変わりません。

食事介助・入浴介助・排泄介助・シーツ交換

などです。

特養ほどではないですが、要介護度の高い方が多いので身体介護が多くなります。

 

入居期間は3ヶ月までなので、利用者の入れ替わりがありますから、慣れていない人は大変に感じるかもしれません。

老健はあくまで在宅復帰を目指すリハビリ施設なので、他の介護施設とは違います。

介護付有料老人ホーム

介護付有料老人ホームとは

介護付有料老人ホームとは、民間の介護サービスを提供している有料老人ホームです。

民間なので費用が高いところもあり、入居金だけで1000万以上が必要なホームもあります。

また月額費用も高い傾向があり、最低でも毎月15万程度は必要になる可能性があります。

介護付有料老人ホームの仕事内容

介護付有料老人ホームは、要介護者もいて、基本的には通常の介護施設の業務と変わりません。

入浴介助・食事介助・排泄介助など一般的な介護の業務をします。

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームとは

住宅型有料老人ホームとは、食事・掃除・洗濯などのサービスがついた高齢者用の居宅です。

住宅型有料老人ホームの仕事内容

住宅型有料老人ホームの職員の場合は介護をすることはありません。

したがって住宅型有料老人ホームの職員として採用された場合は、食事や掃除などの家事業ばかりをすることになり介護職ではない仕事をすることになってしまいます。

ですが、訪問介護やデイサービスが併設されている場合が多いので、そちらで働いているのならば、入居者に介護を提供することになります。

住宅型有料老人ホームで介護職をしたいのなら、併設されている介護サービス事業所に就職をしましょう。

サービス付き高齢者住宅(サ高住)

サービス付き高齢者住宅とは?

サービス付き高齢者住宅は、高齢者の安否確認と生活相談を提供している高齢者専用の住宅です。

こちらも住宅であり施設ではありませんので、サ高住で介護サービスが提供されることはありません。

 

介護を受けたいのならば、別途で訪問介護事業所と契約をする必要があります。

サービス付き高齢者住宅の仕事内容

サービス付き高齢者住宅で介護士を募集していることもありますが、その場合は併設されている訪問介護事業所に就職する場合が多いです。

併設されている事業所からサ高住の居住者に介護サービスを提供することになります。

 

通常の訪問介護ヘルパーのように大きな移動をする必要がないのがメリットとなります。

軽費老人ホーム

軽費老人ホームとは

軽費老人ホームとは、「A型」「B型」「C型」の3つがあります。

A型とB型は、独居で生活に不安がある方が入居されます。

・A型は食事提供をしてもらう

・B型は自炊を自身でする

という違いがあります。

 

C型はケアハウスと呼ばれており「一般型」「介護型」の2つに別れます。

軽費老人ホームの仕事内容

A型とB型では介護サービスは行われないので、介護士としての募集はないでしょう。

ただC型のケアハウスならば、介護士の募集もあるので働くことになります。

ケアハウス

ケアハウスとは?

ケアハウスとは、軽費老人ホームの「C型」です。

「一般型」「介護型」の2つに別れており

一般型…訪問介護などの外部サービスを利用

介護型…ケアハウスのスタッフが介護サービスを提供

となります。

ケアハウスの仕事内容

ケアハウスの仕事内容は「一般型」の場合は、併設された訪問介護事業所で働くことになるでしょう。

訪問介護としてケアハウスの入居者に介護サービスを提供することになります。

「介護型」の場合は、食事・入浴・トイレ誘導・レクリエーションなど基本的な施設の仕事と変わりません。

障害者支援施設

障害者支援施設とは

障害者支援施設とは、障がい者の方々が介護や支援を受けれる施設です。

常時介護が必要な方々もおられるので介護職の募集もあります。

障害者支援施設の仕事内容

障害者支援施設の種類にもよるのですが、場所によっては24時間の介護が必要なところもあります。

そのような施設なら食事介助・入浴介助などの仕事をすることになるでしょう。

病院

病院でも介護職はある

病院でも介護職を募集されており、実際に介護職で働いている方が多数おられます。

患者を介護することもありますし、看護師のサポートもします。

病院では看護補助と呼ばれることもあります。

病院における介護職の仕事内容

基本的な介護業務に加えて、「物品の補充」「車椅子患者の移動の手伝い」「掃除」など病院の雑務担当をすることもあります。

 

介護施設よりも仕事の種類が増えるので大変に感じるかもしれませんが、病院での仕事を経験しておくと他の介護施設の仕事で困らないほど経験になります。

まとめ

介護職が働ける職場について15個を紹介をしました。

いずれの施設で働くにも「メリット・デメリット」や「向き・不向き」があるので、ご自身の状態に合わせて職場を決めると良いでしょう。

 

・体力に自信がない⇒自立した利用者の多い施設に就職

・レクリエーションが苦手⇒デイサービスやグループホームは避ける

など、向いていないと感じる職場は避けても問題ありません。

 

腰が悪いのに特養に就職したら身体介護ばかりで腰の症状が悪化してしまいかねません。

そのまま働き続けると自分が介護される状態になるかもしれませんから、向き不向きをしっかりと見極めることも必要です。

 

介護施設の種類は多く、就職前に見学も行けますから確認してみるといいでしょう。